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東京マラソンへのチャレンジは
仕事の打ち上げから始まった。
東京マラソンの倍率は12倍。
仕事の打ち上げでそこにいるみんなで
当たらないから運だめしに応募してみようと出してみました。
他の友だちも含め、10人ほど応募しましたが、
何と僕だけ当選。
ランニングしている人にとってはうれしい出来事だとは思うのですが、
僕は54歳。20年以上何の運動もしていない。
そこから悪戦苦闘が始まりました。
東京マラソンは2月25日(日)なので、
まだ完走できておりませんが、
ひとまず簡単に。(これからもっと前後、苦闘の練習など書いていきますね)
もし50歳を越えて普段走っていない人が一念発起して
フルマラソンを走ろうと決意を固めた時、
少しでも参考にしていただければ幸いです。
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靴買わなきゃ。
ジョギングシューズがないためアシックスストア東京に行き、お店の方に相談しました。マラソン未経験であること。無理をせずに足に負担をかけずに走りたい旨を伝えました。おすすめいただいたのが「GEL-KAYANO24」でした。色はブラック基調にイエローを選択。
https://murablog.jp/gel-kayano24
お店の方もフルマラソン経験者ということでしたので軽い気持ちで「これから真面目に練習すれば、ぎりぎり7時間なら完走できますかね」と聞いたら、真剣な顔のまま、首を縦に振ることはありませんでした。これはやっぱり、過酷な挑戦になる。当たり前ですね。ランニング用靴下とランニングタイツを買い、どの地点でどんなジェルを摂取したらよいかのアドバイスを受け、店を後にしました。
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あせらず走らずひと月歩く。
マラソン挑戦を始めるにあたって参考にしたのが、コニカミノルタのマラソントレーニングサイトでした。もちろんSTEP1の完走を目指そうです。
https://www.konicaminolta.com/jp-ja/runpro/running/full/index.html
そこには最初は週に2、3回。20~30分程度のウォーキングから始めようと書かれていました。中高生ならいざ知らす、運動をまったくしていない54歳が突然走ってしまうと、ひざを痛めてしまうでしょう。ですから一カ月は長めに歩くことに専念しました。
3キロからスタート。車が通らない玉川上水の緑道をひたすら。毎日ウォーキングしていると、脚の筋肉はもちろん、心肺機能も少しずつ強化されていくのがわかりました。ウォーキングの仕上げとして、休日を使って何度かに分けてマラソンコースをすべて歩くことにしました。東京マラソンのコースが、最初の下りの坂道を抜かすと、かなり平坦であることがわかりました。初心者で東京マラソンに初めてトライする方は、一度歩いてみることをおすすめします。
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近くの公園にウッドファイバーの
ウォーキングロードを発見。
ウォーキング期間を終えジョギングを始めることにしたのですが、やはり怖いのが故障です。友人がジョギングを始めた際、脚の調子がよかったのでいきなり20キロ走ってしまい、結果ひざを痛めて挫折したという話を聞いていました。同じ轍を踏むわけにはいきません。
走るのは歩くより3倍負荷がかかると本で読んでいました。できるだけ脚に負担をかけずに練習できるところはどこだろう。近の公園にやわらかい道があることを思い出しました。実際に歩いてみると木片の絨毯のようなやわらかさ。そこはウッドファイバーが敷き詰められたウォーキングロードでした。マラソンの日まで、基本的にここ以外を走るのはやめよう。そう考えたのでした。
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ジョギングを始めて2カ月で
ハーフマラソンにチャレンジ。
ジョギングを始めてちょうど二カ月の12月16日。
とにかく本番まで時間がないので、普段練習では1キロ8分半~9分でしか走れなかったのですが、葛西臨海公園の「クリスマスチャリティーラン」というハーフマラソンにチャレンジしました。
チャリティーマラソンなのでゆっくりの人も出場するんだろうなと思いましたが甘かった。スタートしていきなり最後尾。時間制限がないので、
とにかく完走のみが目的ではあるものの、やっぱりちょっと寂しい気分。
でもオーバーペースが一番の敵なので、
最後尾ペースを守ろうと思いました。
心の中で「僕はしんがり隊長だ!」なんて励ましながら。
女性ランナーでゆっくりめの方がいらしたので、
その少し後ろをついていかせていただくことにしました。
それが大正解。ほぼ最後尾ではあるものの、
正確なペースで、周回を重ねてくれました。
そのおかげもあり、
前半1時間17分25秒
後半1時間10分42秒
タイム 2時間28分7秒で完走することができました。
前半ゆっくり走ったので後半タイムが上がりました。
*************************************************************************【3カ月後に東京30K】
*************************************************************************【1週間前から尿トレ】
僕はフリーで働いているので何の気兼ねもなく、仕事中も気分転換にトイレに入ったりするため、なんとなく頻尿になっていました。そこで走る以外のトレーニングとして、尿トレを導入しました。
尿トレっていったい何?それは自分に長時間おしっこをしなくても大丈夫と暗示にかけること。毎日毎日「僕は1週間ぐらいおしっこをしなくてもなんともない。そんな尿知らずの男なのさ」。そう言い聞かせました。一言でいうと、あほですね。
それから秘策も考えました。「市民ランナー」を超越した『尿瓶ランナー』。首から尿瓶をつるし、やばくなったらコースを外れて放尿。ダメですね。
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ついにその日がやって来た
【東京マラソン6時間8分で完走】
前夜は初マラソンに興奮してしまいほとんど眠れませんでした。
集合時間は8時45分だったのですが、トイレなどが混雑すると聞いていたので、7時過ぎには現地に到着していました。カラダをほぐしたり、軽くアップしたり、トイレに行ったり、少し水分をとったりして集合時間を待ちました。
トイレのことを考えると、あまり水分はとりたくない。しかし、脱水症状を起こして倒れたら、トイレどころの騒ぎじゃない。スポーツドリンクを噛むように、カラダに少ししみ込ませました。参加者が36,000人。スタートライン通過は、号砲から約12分後でした。例えば通過まで30分かかってしまうと第一~第四関門の閉門まで余裕0分のところが出てしまいます。
(ふくらませます)
当日、まず飯田橋で何組か応援隊が待機していると聞いており、極力歩道側を走っていたのですが結局誰も発見できず。「この参加人数では最後まで誰とも会えないかもしれない。仕方ない、一人でがんばろう」と気持ちを切り替えているタイミングで。
(ふくらませます)
スタート後は思っていたよりも混雑がなく、走りやすかったです。キロ8分ペースで行こうと思い、30Kの時よりかなり遅いペースで走っていたつもりだったのですが、途中で時計をみると若干オーバー気味でした。ですので意識的に落としたのですが、1キロごとの表示が見えないところがあったり、下り坂のためか自分では落としているつもりなのに、なかなか落としきれませんでした。
また、トイレの係員が「只今トイレ15分待ちです」というアナウンスをしている状態がかなり先まで続き、トイレに行くと閉門時間に引っかかってしまうので、そのことも脳裏をかすめていました。
(ふくらませます)
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救世主サロンパス。
その後も無理のないペースを心がけていたのですが、やはり20キロの壁があるようで、そこを過ぎると脚がだんだん重くなってしまいました。30キロ過ぎには両太ももがかなり張った状態になり、つったり痙攣したりしないように、脚の負担を減らすことだけを考えて走りました。30キロを越えたあたりから早歩きとあまりかわらない速度になってしまったとは思うのですが、トイレと友人を発見した時をのぞき、自分の意識としては最後まで歩かずに走りました。予定よりだいぶ遅くなってしまったのですが、一番の目標である実質4カ月のトレーニングでの完走は達成できました。
終盤は自分なりに楽しもうと思い、沿道でハイタッチの態勢をとっている人たちに積極的に近づき、100人以上とハイタッチしゴールしました。日本記録が出ていたことは夜まで知りませんでした。
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【今後のマラソン】
【しんがり隊】