20代の頃、村上春樹氏、村上龍氏、両村上の小説をデビュー作から続けて読んでいた。しばらくすると春樹氏の作品から遠ざかった。月日がたち再び接するようになったが、途中の期間は空白になっていた。
2000年に上梓した『神の子どもたちはみな踊る』中の『アイロンのある風景』を読み驚いた。「血のないところにちんぽは立たん」。以前の春樹氏はペニスと表現していた気がするが、いつの間にちんぽになっていたか。「あわてるソープ嬢は延長が少ない」も感慨深いが、氏の昔の表現では「文化的雪かき」などが思い出される。
『UFOが釧路に降りる』の男女が熊に襲われないように順番に鈴を持ってちりんちりん鳴らしながら山の茂みで交わる話は笑った。村上春樹氏、面白過ぎる!