先日ひさしぶりに神宮球場で野球を観戦した。ヤクルトVS中日。中日8回表1点ビハインドで川越選手が放ったライトへの大飛球。私のいた位置と肉眼ではホームランかファールか判断はつかなかった。主審の判定はファール。井上監督はリプレー検証を要求した。

スコアボードに二種類の検証画面が繰り返し放映された。ひとつは角度的に入ったのかどうかわからないものだった。しかし、もうひとつの映像はポールからホームラン側に落ちていく映像がはっきり見て取れた。ポールとボールが重なる場面で、ボールがポールに重なり見えなくなる瞬間がうつっているのだ。それはあきらかにホームランの軌道を物語っていた。私はヤクルト応援していたのだが、それでもホームランにしか見えなかった。
審判団の判断は再びファールであった。中日応援席から巨大な怒号がわき起るのも無理はない。翌日に中日が提出しNPBが受理しなかった抗議文には、打球の軌跡が点で表示されるホークアイが添付され、はっきりとホームランであることを実証していた。
プロの微妙な打球を瞬時に判定するのはとても難しいと思う。しかし、もう少し踏み込んで検証できなかったのか。第三者が大きなモニターで判定することはできないのか。今後ホークアイを導入できないのか。
川越選手は今季の成績いかんではもしかすると噂されている(今後大活躍し、そんな事態にならないで欲しいと願う)。逆転ホームランで勝利をもぎ取れば、大きなアピールになったはずだ。一球一打がその後の人生まで変えてしまいかねない。NPBは改善できる余地があるものは、できるだけ早く改善してほしいと切に願う。