今、TCC新人賞ってどうなんだろう

私がコピーライターになった頃、東京コピーライターズクラブ(TCC)の新人賞をとって初めてコピーライターとして認められるという雰囲気があった。それが重くのしかかって憂鬱だった。

どうせならなるべく早くとりたいと思ったのだが、未熟なために応募点数が集まらない。また、多分このレベルのものが五点集まれば賞をとれるのではと思ったが、ひとつよくてもあとはガタガタだった。そうこうしているうちに友人の一人がとり、また一人がとり、さらに重苦しさは増した。

なんとか最低条件をクリアし、すべりこみで20代で受賞することができた。うれしいというよりもホッとした。

今、コピーライターになりたて、もしくはまだ若いコピーライターにとって、TCC新人賞はどんな存在なのだろうか。大手広告代理店、有名プロダクション、有名コピーライターの事務所に所属している人たちはまだチャンスが多いと思うが、ほんとに自力で小さなチャンスをものにした人はえらいなって思う。這い上がっていくのが大変な世界なんだ。

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