身体がとんでもなく柔らかい人をのぞいて、自力で己のお尻の穴を見るのは難しいだろう。私も長い間、穴見にこだわることはなかった。20歳を越えたあたりだろうか。突然そこに踏み込みたくなった。さて、どうすれば見られるのか。
ズボンとパンツをおろし、和式便所で踏ん張る形をとり、手鏡を左手に持ち後ろの方から門をうつるようにした。のぞきこんだがよく見えない。沈思黙考。そうか、もうひとつ手鏡をもってきて、左手でうつる角度を調整しつつ右手にもった鏡にそれをうつせばいいんだ。
その体勢を写真に撮られたら、限りなく間抜けな姿であったろう。とはいえ無事自分の門を見ることができた。灰黒のイソギンチャクのように見えた。もしくは蟻地獄といおうか。
はっきりいって、どうでもいい話であろう。