パンティを釣る

小学生の頃横浜に住んでいたので、遊び場のひとつが整備されていない港周辺だった。今はみなとみらいなど昔からすると信じられないほどの変貌を遂げているが、その頃はまだ昭和の面影どっぷりだった。

高島埠頭では、ルアーでサバが釣れた。サバは結構獰猛で、5㎝ほどのルアーをリールで巻いていると空中に飛び食らいついてきた。桜木町の先ではハゼが釣れた。海水がキレイではなかったため、食べることはなかった。

今は海釣り施設になっているが、本牧のあたりでルアーを投げると上手な人だとカレイが釣れることがあった。小学生にとってはカレイは別格で、是が非でも釣りたいものであった。

ルアーを投げる。何の手応えもない。ルアーを投げる。もげた海藻があがる。ルアーを投げる。むっ、この手応えは!逃げられないように慎重にリールを巻く。海中に白いものが見える。カレイの腹は白い。ついにやったか。海面から姿を見せたものにずっこけた。

それはパンティであった。埠頭でみだらなことをしたヤツらがいたのか。ともかく釣果といえるのは、そのパンティだけであった。

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