PERFECT DAYSは確かにパーフェクトデイズだ。

2年前の作だが、相変わらずの遅見。主人公の役所広司さんの職業は公衆トイレ掃除。とはいえトイレは、おてもやん企画から徒歩圏にもあるトイレプロジェクト「THE TOKYO TOILET」のおしゃれなものだ。

たんたんと決まった日常をこなす主人公。そこには派手さはないがいくつかの確固とした趣味も含まれる。それを代わり映えのしない退屈な毎日と感じる人もいるだろう。私はそう思わなかった。パーフェクトのひとつのカタチであると感じた。

自分さがしという言葉が流布されてどれぐらいたつだろう。それも否定はしないが、必要以上に意識しすぎるがために今に何の満足も得られずに、迷路に入り込んでしまった人も数多くいるだろう。

様々な経験をするのは大切だとは思うのだが、自分の中にすでに自分はいる。みうらじゅん氏の自分なくし。逆に「自分を完全になくすとすごく爽快」という言葉が響く。

父もたんたんと、時間も、することも決まった人生を歩んでいた。今思う。父は父のPERFECT DAYSを生きていたのだと。

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