マリンスタジアムのレフトビジター応戦席から日本ハムファイターズを応援していると、ロッテのショートを守る小坂誠さんの動きが手に取るように分かった。今牛若丸と呼ばれた吉田義男さんの勇姿は年代的に目にしていないのだが、小坂選手の動きはまさに平成の牛若丸にふさわしい華麗さであり、時にアクロバティックに見えた。
日本ハムの選手がショートに打つ度に、ワンアウト無駄にするだけだから打たないでくれ!と叫んでいた。里崎さんが「小坂さんがショートを守っていることで1、2点違ってくる」というニュアンスで発言していたことが思い出される。セ・リーグだと二遊間は井端選手、荒木選手の印象が強いと思う。
そして日本ハムファイターズ屈指の名ショート、それが金子誠さんだ。深い守備位置からの確実な送球。強肩。無駄のない動きでの捕球。あまりに上手すぎて、相手が平凡なゴロを打ってそれを金子さんが処理をしたようにしか見えないことがあるのだ。難しいことをやっているのにまったくそう感じられない。それが真の実力というものだろう。
日本ハムと中日が日本シリーズで戦う前、山田久志氏が中日のほうが強いという発言をスポーツ誌でしていたのを読み、それもわからなくもないが、正直カチンときた。
しかしである。山田氏が「金子選手は井端選手以上(中日ファンの方異論はあると思いますが言ったのは山田さんですから)。肩は強い。送球がぶれない。守備位置も後ろで守備範囲が広い。深い場所でゴロをとってもノーバウンドでアウトにできる」と絶賛していて、一番しっかり観ていてくれるのは山田さんかもしれないと思わず微笑んでしまった。
金子さんといえば守備の印象も強いが、金子さんが鎌ケ谷で調整している時、試合終了後に内野横かなり手前のファールグランドから球団スタッフがトスした球を打ち、ライトポールに当てたのを目撃した。私は最強の9番打者は金子誠さんだと思っている。選手として日本ハム一筋。通算1627安打。