ユトリロの白に藤田の白

モーリス・ユトリロの半生はあまりに波乱に満ちている。家族との複雑な関係。中学卒業後様々な職を転々とする。母の影響で幼少期よりアルコール依存症に悩まされる。その中で独自の世界観を築き上げていく。SOMPO美術館での展覧会は、モンマーニ時代、白の時代、色彩の時代の三つのチャプターで構成される。

いちばん響いたのは白の時代だった。白色の表現を突きつめるため、時に鳥の糞まで用いたという。白というのは不思議な色だ。真っ白よりもどんよりした白が人を引きつける魅力を獲得することも多い。一概にはいえないが人生もまたそうか。

白といえば思い出すのは藤田嗣治だ。氏の白とはまた違う。白をテーマにユトリロ、藤田、その他白で名声を得た画家の展覧会を見たいものだ。

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