糸井重里と仲畑貴志のコピー展 に行ってきた。

主催者はフリーのコピーライターであり、鎌倉は佐助で『アピスとドライブ』というカフェ&ギャラリーの店主をしている後藤国引さんだ。後藤さんとは今までに一度しかお会いしたことがないが、Facebookなどで活動を拝見していて、なんと自由に人生を謳歌している人なんだと思っていた。

おしゃれなショップ&カフェ&ギャラリー

コピーライターの団体や美術館などが主催するなら分かるのだが、個人で糸井氏と仲畑氏という両巨頭にお声がけし、小さなギャラリーでコピー展を開催できるところに後藤さんの人間力がある。誰もが彼のことを好きになってしまうのだ。

https://apis-and-drive-shop.com/pages/itoi-nakahata-copy

訪れたのは金曜日。東京から距離があるので、お客さんがいても2人ぐらいではないかと思ったが、予想はいい意味ではずれた。小さな会場に、引きも切らず訪問者が現れる。展示はいたってシンプル。糸井氏、仲畑氏が今まで書かれたキャッチフレーズを、両氏にゆかりのあるコピーライターなど40人がチョイス。そのコピーを選択した理由を400字程度で書いたものを出力し壁に貼る。しかし、これが熱い。

単にそのキャッチフレーズが好きというレベルを超えて、両氏やキャッチフレーズへの思い、それぞれの人の人生、コピーに対する苦悩や考えが、まるでレアのステーキのように湯気をあげていた。訪問者は一枚一枚に対峙して、真剣に、時間をかけて読み込んでいるのである。

私もすべてに対峙した。熱量によりめまいがした。実は私も、師匠である糸井氏のキャッチフレーズ、その想いを書かせていただいていた。先日糸井氏にお会いしたのだが、この展覧会の話をされた。軽く読み流そうと思ったら、いつの間にかすべてを読んでいた。各人の人生観、コピー観にじーんときた。そのように。

明日と明後日で展覧会は終了。この文を目にされた方は、ぜひ訪れていただきたい。アピスとドライブは銭洗弁財天の手前。鎌倉の自然とやさしく丁寧に対応してくれるかわいらしい店主が待っています。

味噌が隠し味のキーマカレーやアジアンまぜ麺も味わえます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です